忍者ブログ
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
管理人
HN:
灯羽/弐歩
性別:
非公開
自己紹介:
文章担当:灯羽 (とーわ)
・腐って早○年・雑食・声フェチです

イラスト担当:弐歩(にほ)       
腐り気味なオタク。猫がいればとりあえず幸せな人間。お酒飲めます。
不動の好物/おがき作品、夜麻作品、DQ5.6.7、SNシリーズ…
などなど、漫画にゲームに雑食に生きてます。

バーコード
ブログ内検索
* Admin * Write * Comment *

*忍者ブログ*[PR]
*
『洗濯屋』は0サム連載中作品「Landreaall」を中心としたファンブログです。 当然ながら原作者様、出版社様、その他原作関係者の皆様とは一切の関係はありません。なお、こちらのブログ内にある文章・絵の転載等はお断りしておりますのでご注意ください。灯羽と弐歩の2名で活動中。 /2013コミケ、スパコミありがとうございました! /最終更新2013.04.15/Since.2012.08.30
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

遅くなりましたが、C84やSCC関西19に足をお運び下さった皆様、本をお手に取って下さった皆様、ありがとうございました!!
Landreaallを好きな方がこんなにおられるのだと感動です。一人で静かに読んでいた頃が嘘のようです。
もっと普及し、沢山の方と語れたら良いなぁと思います(≧ω≦)
冬コミに向けて始動していきます。

12巻の竜胆の表情に何を思ったのか、衝動的に文章を打ってしまいました。
駄文でも許してやろうという方は右下をポチッとお願いします(;_;)

因みにタイトルはまんまですm








『End of the night』

 濤家には代々受け継がれている刀がある。銘を夜の果てという。
 刀身の美しさは孤高のものだった。
 その美しさ故に、夜の果てとは永遠に続く暗闇のこと。ずっとそう思っていた。
 火急の情事で一度ウルファネアに帰省した。それから、再びアトルニアへ行く際に、兄から無言で夜の果てを渡された。私も無言でそれを受け取った。
 受け取った瞬間、「私の夜は明けてないのだな」と思った。
 茫然自失のうちにいた私は、無意識に「夜の果て」と呟いていた。風にもかき消されそうな私の声は、隣に座っていた彼には届いていた。自分も自国の公子であるのに、自らも省みず来てくれた友―DX。

 「朝だ」

 その時、私は相当驚いた顔をしていただろう。自覚はある。
 だから彼はもう一度言った。
「夜の果ては朝だ」と。言い聞かせるようにゆっくりと、穏やかに。
「そうだな」

 光が見えた。
 明けない夜がないように、朝が必ずやってくるように。光が差し込む。
 耳を澄ませば私を呼ぶ声がする。
 故郷へ思いを馳せると心配してくれている人がいる。
 私は独りじゃなかった。
 世界はこんなにも広く、温かかった。

END

拍手[0回]

PR

Copyright: 灯羽/弐歩。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By Pearl Box / Template by カキゴオリ☆